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学術コンテンツ・著作権・転載許諾処理・二次利用申請

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文章を利用したい場合、許諾は必要ですか?

文章を利用したい場合、許諾は必要ですか?

論文や書籍から文章を利用したい場合、許諾をどうすべきか迷うことがあるかと思います。
文章を利用すると言っても様々なケースが考えられますが、ここでは基本的な考え方について解説します。

文章利用に許諾は必要?

稀に「文章だから一律に許諾は不要」と考える方が見受けられますが、文章は「言語の著作物」として保護される場合があるため、利用ごとに慎重に考えるべきです。

実務においては、①転載したい文章のボリュームや特徴、②転載先資料での使われ方、③出所への配慮などから、総合的に許諾を取るべきかどうかを判断します。数行におよぶ文章をそのまま転載されるようなケースでは、許諾取得をお勧めすることが多いです。一方で、極めて短い文章や文中の数値データの利用、参考文献として簡単に紹介する程度の利用については、許諾を取らないという選択もあるでしょう。ただ、診療ガイドラインのCQのように、たとえ文章がどんなに短いものであっても、出典として挙げる以上は許諾取得が推奨されるケースもありますので、利用ごとに個別に判断する必要があります。

文章利用の許諾はどのように取得すればいいの?

「文章」であっても「図表」であっても、許諾取得の方法は基本的には同じです。権利者(出版社・学会)に対して「何を」「どのように使いたいのか」を申告し、承諾が得られればOKです。ただし、図表と違って文章には番号がないため、利用箇所の伝え方には気を付けましょう。権利者に利用箇所が上手く伝わらないと、手続きが遅延してしまったり、正しく許諾が得られない可能性もあります。また、申請先によっては、文字数(単語数)のカウントが必要になる場合もあります。
なお、権利者のポリシーにより、本文利用が認められない場合もあり、必ず許可が下りるとは限りません。

まとめ

文章の利用においても、許諾が必要になる場合があります。実際の現場では、広く使われている医学用語の意味・定義を転載したい、出典から要点を抜き出してまとめたい、有名人の名言を使いたい等、様々なケースがあるかと思います。文章の許諾処理で迷われた際は、当社にお問い合わせください。

掲載内容はあくまで当社の見解です。個々の事案についての判断の参考にお留めください。内容についても、執筆当時の状況におけるものであることをご了解ください。万一、ブログの内容の利用により何らかの損害が発生しても、当社は一切の責任を負いません。

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