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学術コンテンツ・著作権・転載許諾処理・二次利用申請

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転載許諾を取得したい場合、どのような点に気を付けたらよいでしょうか?

転載許諾を取得したい場合、どのような点に気を付けたらよいでしょうか?

第三者の資料から図表やイラストなどの素材を転載利用したい時、許諾処理を行わなくてはならない場面があります。どのような点に気を付けたらよいのでしょうか。

許諾を取るべきかどうかの検討

まず、利用にあたって、許諾を取るべきかどうかを検討します。
ここでの判断を誤ってしまえば、法的責任はもちろんのこと、会社やその個人の信用にも傷が付いてしまう事態になりかねないため、著作権法だけでなく、業界や学術分野における慣行、マナーや一般常識など、複数の観点から慎重に検討しましょう。

コスト、手続き期間、許諾ポリシーの確認

許諾を取ることが決まれば、コストや手続き期間、申請先権利者の許諾ポリシーを確認します。
権利者・出典により様々ですので、希望の用途や予算によっては利用を断念する選択もあるかもしれません。

コスト 学術・非営利目的での利用であれば、無償あるいは数万円程度、
営利目的での利用であれば有償許諾になることが多い
手続き期間 即日で取れるものもあれば、数ヵ月要するものもある
許諾ポリシー 改変不可、申請者側での著者許諾取得、出典の書き方指定など

申請方法の確認、資料の準備

コストや期間など、大まかに見通しが立ったところで、いよいよ申請です。
申請の方法も権利者によって様々です。最近では、権利者側で用意したWebフォームで申請する方法が主流となりましたが、メールや郵送で申請を受け付けている申請先もあります。所定の申請書への記入や制作物見本の提出が求められますので、資料の準備も必要です。誤ったやり方で申し込んでしまうと、受理されなかったり、手続きが遅れる等の恐れがございますので注意しましょう。

許諾書(許諾条件)のチェック、許諾費用の支払い

無事に申請が受理されると権利者側での審議が始まります。審議中も権利者とやり取りが生じることがあります。
無事に審議が終わると、許諾書と(有償であれば)請求書が交付されます。許諾書の代わりにメールで承諾意思を示されるケースや、許諾書と請求書を兼ねた書面が発行されるケースもあります。
許諾の条件として、原稿の修正や著者許諾の取得を指示されることがありますので、よく確認しましょう。

なお、無駄なコストを避けるため、もし可能であれば海外権利者には円建てでの支払いがベストです。
もちろん、相手方の意向により外貨建てになる場合もあります。
また、海外権利者にライセンス料を支払う際は、税金の処理(源泉徴収)が必要な点にも注意が必要です。

まとめ

いかがだったでしょうか。許諾をひとつ取るだけでも、気を付けなければいけない点が意外に多く感じられたと思います。細かい点を含めれば、ここでは書ききれません。
許諾に関する情報は権利者側で公表していないこともあり、実務に慣れていないと「これで本当に大丈夫なのか?」と不安になるかもしれません。弊社では許諾に関するアドバイスから、申請手続き代行、許諾費用のお支払いまで、トータルでサポートさせていただきます。
また、お客様の負担を極力減らせるよう海外権利者への支払いでは、円建て決済や租税条約に基づく減免措置を講じるよう努めております。ぜひお問い合わせください。


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