転載許諾は「予想」が重要?

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転載許諾実務 

小野寺 舞

B!
医学分野の転載許諾申請は、「~という資料に/ ~という論文から / ~という図表を / ~のような形式で載せてもよいか?」を、権利者に確認する作業と言えます。当然、許可するかどうか、許可するなら使用料をいくらにするか、出典表記や利用期間などの条件をどう設定するかは、すべて権利者が決めることです。そのため、実際に権利者に許諾申請をしてみなければ、事前に諾否や条件を確認することはできません。それらを決める権限が、権利者以外にないためです。

ですが、ある程度「予想」することは可能です。弊社では過去の事案や権利者ポリシーをもとに、予想される費用や許諾条件等を、ご依頼いただく初期の段階でお伝えするようにしております。また、お手続きにお時間を要する申請先があれば、その旨もお伝えし、時間短縮案を提案させていただく場合もあります。

「転載許諾を取得する上で、どのような課題があるのか?」を早い段階でつかんでおければ、資材制作の見通しも立てやすくなるのではないでしょうか。 ご相談をお待ちしております。


掲載内容はあくまで当社の見解です。個々の事案についての判断の参考にお留めください。内容についても、執筆当時の状況におけるものであることをご了解ください。万一、ブログの内容の利用により何らかの損害が発生しても、当社は一切の責任を負いません。

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