英語論文の図表を日本語に翻訳して載せたいのですが、許諾は取れますか?
「海外の論文に掲載された図表を日本語に翻訳して制作物に掲載したい」というご相談は少なくありません。結...
小野寺 舞
医学分野では、海外の出版社や学会が発行する文献から図表を転載するケースが少なくありません。海外の権利者へ転載許諾を申請する場合、国内権利者とどのような違いがあるのでしょうか。実務上の留意点を整理します。
海外の主要な学術出版社では、論文のページから直接転載許諾を申請できる仕組み(Copyright Clearance Center の RightsLink など)が用意されていることが多くあります。オンライン上で利用条件や費用がその場で提示される場合もあり、Web上で手続きを進めやすいのが特徴です。 ただし、すべての出版社・すべての利用形態がこうした仕組みでカバーされているわけではありません。利用目的や媒体によっては、個別の問い合わせが必要になることもあります。
申請やそのやり取りは英語で行われることが多く、利用目的(プロモーション目的か教育目的かなど)や媒体を正確に伝えることが求められます。 また、時差の影響で回答までに時間がかかったり、国によって祝祭日や長期休暇の時期が異なるため、手続きが一時的に止まることもあります。余裕をもったスケジュールを見込んでおくと安心です。
海外の権利者の許諾料は、利用形態・部数・期間などの条件に応じて設定されるのが一般的です。為替の影響を受けることもあるため、提示された条件をよく確認することが大切です。特に営利目的(医薬品プロモーションなど)の場合は、利用範囲が細かく規定されることもあります。 なお、支払い方法は申請先や手続きの進め方によって異なりますが、円建てでお支払いいただける場合もあります。外貨建てに伴う為替リスクや手数料を抑えたい場合は、円建てでの対応が可能かどうかを確認しておくとよいでしょう。
1つの資材に、国内・海外双方の出典が含まれることも珍しくありません。窓口・言語・所要期間がそれぞれ異なるため、出典ごとに進め方を整理し、早めに着手しておくとよいでしょう。 やり取りが複数回必要となるものは、想定以上に時間がかかることがあるため、見通しの立てにくい出典から先に進めておくと安心です。
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