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Open Accessジャーナルを資材に使う時の注意事項は?

Q9.Open Accessジャーナルを資材に使う時の注意事項は?

A9.

使うことは可能ですが、一部のOpen Accessジャーナルは査読がされていないものもあり、論文の質を疑問視する声があります。きちんと査読がされている評価の高いOpen Accessジャーナルを使うことをお勧めします。

投稿する側の立場からは、投稿から掲載までの期間が短い、購読契約がなくても読めるので、より多くの人に自分の論文を読んでもらえる、という利点があるOpen Access ジャーナルです。また公的な研究資金による研究は広く公に還元すべき、という考え方が広まっている欧米では、論文をOpen Accessで公開することを研究資金を受ける際に義務付けているところも増えています。

しかし、このブログでも紹介したように、Open Accessジャーナルは投稿者からの投稿料で成り立っているため、これをビジネスとして、新規の出版社の参入も相次いでいるようです。その中には、詐欺まがいの出版社もあるようで、そのような出版社ではまともな査読もおこわれておらず、剽窃論文が多数掲載されている、という報告もあります。

こちらの記事も参考にしてください。「質が問われるOpen Access ジャーナル」

その一方で、従来型の購読契約をビジネスモデルとしてきた大手の学術出版社でもOpen Accessジャーナルの出版が盛んになってきました。必ずしも「ブランド」が良いとは限らないとは思いますが、編集や査読のプロセスが外部には分からないだけに、発行元の「ブランド」が一つの基準になるのは仕方ないでしょう。

また、日本製薬工業会の「医療用医薬品製品情報概要記載要領」の3章、「記載内容」にもあるように、「論文として編集委員会等で厳正な審査がなされる学術雑誌に掲載された試験成績」などとあり、やはり質の高い論文を利用することを求めています。

資材として利用する際には、Open Accessだからといって、自由に二次利用できるとは限りません。それぞれの論文ごとに、利用規定をチェックする必要があります。

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