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共著論文の著者許諾は誰から取ればよいですか?

Corresponding author、Contact author、別刷り請求先、連絡先、等として記載されている人に、まず連絡します。

自然科学の論文では複数の著者によって執筆された論文、「共著論文」が非常に多くあります。 わが国の著作権法では、共著、つまり共同著作物の権利行使には、著作者全員の許諾が必要というのが原則です(64条、65条)。
出版社に権利が譲渡されていれば、出版社から許諾を取れば良いのですが、著者から許諾を得なければいけない場合は、どうすれば良いでしょうか。

著作権法には、「共同著作物の著作者は、そのうちからその著作者人格権を代表して行使する者を定めることができる(64条)」とあり、この規定は65条で「共有著作権の行使にも準用する」とあります。
一般的に、Corresponding author、Contact author、別刷り請求先、連絡先、等として記載されている人が、「代表して行使する者」に当たると考られていると思います。「Corresponding Author とは連絡係のように聞こえるが、実際には、論文の全責任を負う著者のことである」(注1)とあるように、「責任著者」であって、権利の行使を任されています。もし必要があると判断されれば、他の著者の方に連絡されるでしょう。弊社でも「他の先生からも許諾を取ってください」と連絡した先生から言われることもあります。
また一方、米国著作権法では、通常の転載許諾のケースのような「非独占的許諾」、つまり独占契約ではない利用許諾は、共同著者の一人が単独で行使できることになっています(注2)。
従って、著者許諾が必要な場合は、誰か一人から許諾をとっていれば十分ということになります。

 

注1)黒木登志夫「研究不正」 中公新書、p.155-156
注2)山本隆司「アメリカ著作権法の基礎知識」第二版、太田出版、2008、 p.75

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